自分は脱サラして起業したいという40代の方からよく相談を受けるのですが、起業方法をもう一度考え直したほうがいいと思う方が結構多いのです。
個人が起業の仕方を間違えてしまうと、失敗する確率はかなり高くなります。
せっかく起業のために費やしてきた時間やお金が無駄になるばかりではなく、「やっぱり自分は向いていないんだ」と自信を失い、金銭的にも精神的にも再起不能に陥ることにもなりかねません。
確かに失敗から学ぶことは多々あるのですが、再起不能に陥ってしまっては元も子もありませんよね。
特に40代は家庭を持たれている方も多いですし、人生の折り返し地点に差し掛かっているため、時間的にも絶対に失敗は避けたいところです。
個人が起業する上で、どのように始めるかは、今後のビジネスの成否を分ける重要なポイントになります。
それにも関わらず、この重要なポイントを知らずに起業をしてしまう方がかなり多いのが現実なのです。
実は自分はこの失敗しない起業方法については、私はかなりの自信があります。
なぜなら、自分は起業して15年以上の経験がありますし、起業する前も、会社役員として会社の経営に携わってきたり、さらにベンチャー企業での実務経験や、そのベンチャー起業が事務所を構えていた起業化支援センターという施設に内にいる他の起業家の成功や失敗を数多く見てきているからなんですよ。
まぁこのような話をすると、そんな経験をしてきたあなただからうまくいったんだろう。と思われるかもしれませんけど、何も小難しい話やテクニックの話をしようとしているのではなく、お伝えしたいのは「たった1つの鉄則」だけなんです。
この鉄則さえ理解して起業すれば、まず失敗することは考えられません。
もしあなたが近い将来、起業することを視野に入れているのであれば、絶対最後まで読んでみてください。
初めて起業する人が絶対やってはいけない起業方法
はい。ということで早速結論からいきましょう。まず初めて起業する人が絶対やってはいけない起業方法が2つあります。
まず1つ目は「いきなり脱サラして起業すること」、そして2つ目は「多額のコストをかけて起業すること」です。
まずはなぜこの2つがダメなのかを紹介してから、次にどうやって起業すればよいのかを具体的に紹介します。
いきなり脱サラして起業すること
まず1つ目の「いきなり脱サラして起業すること」ですが、サラリーマンの給与収入しかないのに、会社を退職して起業するパターンのことですね。
そもそもなぜこれがダメなのか、これは多くの方が「脱サラ=収入が途絶える」ことを意味してしまうため、収入がなくなると、生活が不安定になりやすいばかりではなく、何より精神的によくないからなのです。
そして無理をしすぎて体調を崩して事業継続ができなくなるリスクもありますよね。
よく背水の陣をしき、自分を追い込むことで本気なれる。と無責任な発言をする人がいます。
しかし、私の知っている限りこのパターンで成功した人は、ゼロではありませんがほとんどいません。99%は失敗します。
リスクが高すぎるので、特に家庭がある方は家族を危険にさらすような起業はやめておきましょう。
多額のコストをかけて起業すること
次に2つ目の「多額のコストをかけて起業すること」ですが、例えば、ラーメン屋のように店舗を借りて従業員を雇って起業するパターンですね。
特に、金融機関から融資を受けて起業するような場合は、要注意です。
これがダメな理由は、説明不要かと思いますが、利益がない状況でコストだけかさんでも赤字が続くだけですし、利益が出始めたとしても資金を回収するまでにどうしても時間がかかってしまいます。
人生一発逆転を狙い起業したはいいけれど、1年後に借金だけが残ってしまったのでは話になりませんよね。
起業時のイニシャルコストはもちろんですが、ランニングコストについても、家賃や人件費など過度な固定費は命取りになります。
これも、個人が起業するにはリスクが高すぎるので、多額のコストをかける起業もやめておきましょう。
ここまでで初めて起業する人がやってはいけないダメな起業方法として、「いきなり脱サラして起業すること」「多額のコストをかけて起業すること」を紹介しました。
私が知りうる限りほとんどの起業家がこの2パターンで失敗しています。
まさに「起業家の失敗あるある」ですね。
小さくビジネスを始めよう
では、ここからはどういう起業方法がよいのかという話なのですが、これは2つのダメパターンの真逆である「小さくビジネスをはじめる」ということです。
あなたは、世の中を変える画期的な商品やサービスを生み出すことを目指しているわけではないですよね?
そもそもそんなことは目指していないはずです。
我々個人起業家は、わざわざリスクをとった起業をしなくてもよいということです。
原点に立ち返り「なぜ起業したいのか」をもう一度よく考えてみていただきたいのです。
- 今より少し楽な暮らしがしたい
- 老後の生活を心配したくない
- 自由な生き方がしたい
と思っているのであれば、何も大きなスケールでビジネスを考える必要はないのです。
大きなスケールで考えてしまうと、リスクややるべきことも膨大になってしまうため、二の足を踏んでしまい、結局何もできずに夢で終わってしますパターンが多くなります。
ただ、起業して本当に人生を変えたいと思うのであれば、現実問題必ず成果を出さないといけないわけですので、だからこそ、今の自分でもできるようなもっと小さなスケールでビジネスを考えましょう。という話です。
ビジネスは楽観的に考えると、必ず痛い目をみます。
初めから順風満帆にいくことなどありませんし、全く利益が出ない日が数か月、半年続くことだってあります。
だから、初めて起業するのであれば、リスクを抑えて小さく始めることが鉄則となるのです。
WEBビジネスで小さく起業
では具体的にどうすればいいのかというと、それは「WEBビジネスで起業」することです。
今の時代インターネットというインフラがありますので、ネット環境とパソコン1台さえあれば、帰宅後や休日など、業務以外の時間を上手に使って安全に起業することが可能です。
わざわざ会社を辞めて、コストをかけて起業するという危険な方法を選ぶ必要など全くないのです。
コストさえかけなければ「失敗」することはまず考えられません。あとは成功するまで続ければいいだけです。
例えば、ホリエモンこと堀江貴文さんは、TwitterやYoutubeなどで情報発信を行い、そこからもっと詳しく情報を知りたいと思った人が有料メルマガに登録することで、毎月数千万円の利益を上げていますし、中田敦彦さん、DaiGoさん、キンコンの西野さんなど、挙げればきりがありませんが、皆さんインターネットを使ったWEBビジネスを展開しています。
もちろん一般人でも同じような方法で収入を得ている人たちもごまんといます。
私が参加していたWebビジネスの講座では、
- 簡単にできるメイク術
- 異性から好かれる恋愛テクニック
- 自宅できる筋トレノウハウ
- 人から好かれるコミュニケーション術
- 会社で使える初心者向け接待用ゴルフレッスン
などなど。
自分の「得意なこと」や「好きなこと」を知識として発信しビジネス化することで、個人でも毎月数百万円、多い人では数千万、数億といった収入を上げている人もいます。
例えば、「メンタルカウンセラーひろしさん」は、うつ病というメンタル疾患の分野で情報発信をして、毎月2百万円以上を売り上げていますし、「ビクパさん」は不登校というニッチな分野で毎月安定して2百万~5百万円を売り上げています。
そして「イングリッシュおさるさん」に至っては、英会話コーチングで多い月で3億円以上もの利益を上げています。
こういう事実を紹介すると、「それって情報商材でしょ。怪しい」と揶揄するステレオタイプの人がいますが、今どき情報商材を揶揄すること自体が時代遅れです。
今では大手企業だけではなく個人でも自分の商品を持ちWeb上で販売できる時代です。
そもそもビジネスの本質は「顧客に価値を提供すること」であり、そしてその提供価値の対価としてお金をいただくわけであり、顧客の悩みを解決できるだけの価値ある商品であれば、有形商品であろうと、「情報」という形のない無形商品であろうと、全く関係ありません。
むしろこれだけネット環境が整備された時代であれば、好きな時間や好きな場所でスマホで手軽に商品やサービスを利用できるほうが重宝しますよね。
そして人が抱える悩みは千差万別であり、多くの人が抱える同じような悩みから、特定の人が抱えるニッチな悩みまでありとあらゆる悩みがあります。
さらに悩みの大きさにも大小があり、人によっては夜も眠れないほど悩んでいる人もいるはずです。
だからこそ、人生経験豊富な40代のあなたの知識が十分商品やサービスとなり得るのです。
世の中にはあなたの知識や経験を、喉から手がでるほど欲しがっている人が一定数存在しています。
ですので、「パソコンが苦手だから」とか、「ネット環境が整ってない」からとか、こんなことを言ってる場合ではないのです。
プログラミングも一切使わないので、パソコンの基本的な操作ができれば十分で、市販のパソコンの本を一冊購入しておけば事足ります。
ですので、起業するのであれば、本業のスキマ時間を利用して、コストをかけずパソコン1台で小さくWebビジネスを始めていきましょう。