文章のコツまとめました!
この記事は、文章を書くのが苦手という人を対象に、「わかりやすく伝えるための文章のコツ」をまとめています。
簡単に実践できる内容ばかりですので、ぜひ実践してみてください。
内容は随時更新していく予定です。
文章は簡潔にスッキリと
余分な表現を削る
明日に回すよりも、なるべく今日中に片づけたほうが良いのではないかと思います。
なるべく今日中に片づけましょう。
改善前は、丁寧に書いているつもりが、説明がくどくなり読みにくい文ですね。
改善例では、回りくどい表現を削ったことで、スマートな文となり伝えたいことが明確になりました。
一文一意で短くまとめる
雷が鳴っていたが、雨が降っていなかったので、私は傘を持たずに外出してしまったが、
その後すぐ雷雨となり、目的地に着く前にずぶぬれになってしまった。
雷が鳴っていた。雨が降っていなかったので、私は傘を持たずに外出した。
しかし、その後すぐに雷雨となり、目的地に着く前にずぶ濡れになってしまった。
改善前は、文中に複数の内容が詰め込まれているため、読みにくく理解しにくい文となっています。
改善例では、一文一意の原則に従い、1文の中には1つの内容しか盛り込まないよう改善しています。
これで読みやすくなりました。
主語と述語を近づける
友人は猫が私が他に気をとられている隙に魚をくわえて逃げたのを見たと言った。
私が他に気をとられている隙に猫が魚をくわえて逃げたのを友人は見たと言った。
※例文では、説明のため、あえて読点を入れていません。
改善前は、複数の主語と述語が入り組んでいるため、「誰が何をしたのか」がわかりにくい文ですね。
このように複雑な構成の文は、関係の深い主語と述語を近づけることで、わかりやすい文に改善できます。
改善前の文を主語と述語のセットで分解してみましょう。
- 友人は見たと言った。
- 猫が魚をくわえて逃げたのを
- 私が他に気をとられている隙に
3つの文に分解できました。
この3つの文を、③→②→①の順に並べ替えたのが改善例です。
改善例では、3つの文がそれぞれ塊を形成しながら順番に登場します。
読み手は1文ずつ理解しながら読み進められるため、文全体の意味もすんなり理解できます。
ただし、このような多重構造の文がよい文とは言えません。
なるべく「一文一意」を心がけ、シンプルな文を目指しましょう。
1つの述語でまとめる
あの人は、ギターも弾くし、バイオリンも弾くし、ウクレレも弾く。
あの人はギターも、バイオリンも、ウクレレも弾く。
これは説明するまでもないのですが、共通の動詞は1つにまとめるとスッキリします。
では、次のように動詞が異なる場合はどうでしょうか。
- 彼女はフランス語も話せるし、ピアノも弾ける。
このような場合は、述語をうまく選べば1つにまとめられます。
- 彼女はフランス語もピアノもできる。
- 彼女はフランス語もピアノもたしなむ。
- 彼女はフランス語とピアノに堪能だ。
接続詞を断捨離する
私は京都が好きだ。なぜなら伝統文化が息づく街だからだ。また、美味しい店もたくさんある。
私は京都が好きだ。伝統文化が息づき美味しい店がたくさんある街だからだ。
接続詞は、削っても文の意味が伝わることが多くあります。
意味が伝わるようなら、思い切って削りましょう。
ただし、「しかし」「ただし」などの逆接の接続詞には注意が必要です。
この接続詞の前後では、異なる内容となるため、無理に削ってしまうと、意味が通じなくなることがあります。
逆接の接続詞の断捨離には注意
「これ」「それ」を多用しない
有言実行。これは良く知られた言葉だが、それを実践するのは難しい。
有言実行。良く知られた言葉だが、実践するのは難しい。
接続詞と同じように、「これ」「それ」などの指示語を削っても、十分意味が通じることが多くあります。
特に文中に複数の指示語が使われているとくどくなるため、思いきって削りましょう。
改善例では、指示語を削り、引き締まった文となりました。
指示語は次の例文のように、長い名詞や文全体を繰り返すときに使うと良いですね。
- 宴会コースにはもう一つ、「飲み放題コース」もある。これは~
同じ単語を繰り返さない
このプログラミングの参考書を読めば、プログラミングの基本を学べます。
この参考書を読めば、プログラミングの基本を学べます。
1つの文中に、同じ単語が繰り返されると、まわりくどい文となります。
同じ文中であれば、文脈から推測できるので、同じ単語を削っても十分意味は伝わります。
具体的・客観的に伝える
・試合が迫っている。
・売上を急速に伸ばした。
・試合が3日後に迫っている。
・売上を半年間で3倍に伸ばした。
改善前は、正確な日数や数字がわからないため、切迫感やインパクトは読み手の解釈にゆだねられます。
改善例では、具体的な時間や数字を明記しているため、あいまいさが残らず、どの読み手にも正確に伝えることができます。
専門用語は初出時に説明する
春期の渡り鳥のMR行動は体内時計の影響を受けるが、秋期は未確認だった。
そこで、私は秋期のMR行動について調査した。
春期の渡り鳥のMR行動(移住直前に見せる落ち着きのなさ)は体内時計の影響を受けるが、秋期は未確認だった。
そこで、私は秋期のMR行動について調査した。
専門用語はなるべく使わないに越したことはありません。
使う場合は、初出時にカッコなどを付けて、わかりやすく説明しておきます。
初出時に説明がないと、読み手はずっと疑問を抱いたまま文を読むことになります。
なんとなく意味がわかっても、正確に理解したとは言えません。
専門用語以外にも、聞きなれない組織名や病名などについても、簡単な説明をつけると良いですね。
- WHO(世界保健機関)
- ASEAN(東南アジア諸国連合)
- COVID-19(新型コロナウイルス)
覚えておいて損はなし!
読点の基本ルール6選
- 長い主語のあと
朝から鳴り響いた騒音が、ようやくやんだ。 - 引用のあと
あんな会社は懲り懲りだ、と彼は言った。 - 時を表す言葉のあと
昨晩、友達から連絡があった。 - 原因・理由・条件のあと
人間がジャングルを開拓したので、野生動物が激減した。 - 修飾語が2つ以上つくとき
それは、明治時代の、倉庫で見つけた、貴重なお宝です。 - 仮名が続くとき
ここで、はきものを脱いでください。(ここでは、きものを脱いでください)
まとめ
今回はすぐに実践できる基本的な文章のコツをとりあげてみました。
余分な表現を削り、一文一意を意識するだけでも、スッキリ読みやすい文になります。
文章の推敲時に、この記事を読み返してみてくださいね。
この記事が少しでもみなさまのお役にたてると幸いです!